家の用事で小学校・中学校を休ませたいけど…連絡帳にどう書けばよいか迷いますよね。
「トラブルにならない書き方をしたい」「急な欠席を失礼なく伝えたい」と考える方も多いと思います。
この記事では、連絡帳を書くタイミング別に例文を紹介しているので、マネをするだけでスムーズに連絡帳が書けますよ。
家の用事という曖昧な理由で子どもを休ませることが不安な人も少なくないでしょう。
記事の中では、家の用事の具体例、もっと丁寧に理由を言い換える方法、後で具体的に理由を尋ねられる可能性についても解説しています。
モヤモヤしている気持ちをスッキリさせたい人は、ぜひ最後までご覧くださいね。
家の用事とは何? 具体例を紹介
いざ連絡帳を書こうとすると「家族旅行の時は家の用事って伝えて良いの?」「周りはどんな用事があると思うんだろう」と心配になる人も多いですよね。
一般的に家の用事には、次のようなものが当てはまります。
- 家族旅行
- 結婚式や披露宴
- 葬儀や法事
- 習い事の発表会
- 遠方実家への帰省
- 役所での手続き
- 家族の病院受診や手術
- 引越しに伴う荷物整理
- 保護者が遠方出張のため、実家に預けられる
いろいろな事情が考えられるため、家の用事という欠席理由は困った時に便利に使える言い方ですね。
プライベートな予定を周囲に話したくないという方は、家の用事を理由にして連絡帳を書いても問題ないでしょう。
家の用事で学校を休む時の連絡帳の書き方で注意するポイントは2つ
家の用事で学校を数日間休む場合、あらかじめ先生に連絡帳で伝えることは適切な対応です。
しかし、2つの注意点を確認してから書かないと、思わぬトラブルに発展することもあります。
連絡帳を書く前に確認すべきことは次の2つです。
それぞれの注意点について、次項以降で詳しく解説します。
注意点1:連絡帳を書くタイミングに注意する
学校とスムーズなやりとりをするためには、欠席日の1~2週間前と直前の2回、連絡帳を使って知らせるのが理想的です。
1~2週間前に欠席する予定を伝えることで、担任の先生や学校も欠席に備えた対応を準備できます。
2人1組になって行うペア学習、子ども一人ひとりに役割のある合唱や劇の練習など、調整が必要な授業がある場合は特に余裕を持って早めに伝える必要があります。
さらに、欠席日直前にも連絡帳を書くことで情報の伝達ミスを防ぐことができます。
先生が欠席日を間違えて覚えていたり、忘れていたりすることもあるかもしれません。
直前に再度連絡することで、正確な情報が先生に伝わりやすくなり、休む間の対応がよりスムーズになることが期待できます。
急に欠席が決まった場合は、分かり次第すぐに連絡してくださいね!
注意点2:休み明けの登校がスムーズになる内容にする
休み明けの登校がスムーズになるよう、連絡帳に書いておくと良い内容は次の5つです。
これらを記入しておくことで、休み明けの学校生活で困ることなく、欠席している間のトラブルにも対応できるようになります。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
お休みする理由
連絡帳にお休みする理由が書かれていないと、心配した先生から「何かありましたか?」と聞かれることがあります。
休む理由を聞かれると答えにくくなるため、初めから理由を伝えておくと良いでしょう。
理由は、家の用事と言えば十分です。
具体的な理由を言わなければならないと考えて、仮病を使うのはやめてください。
病気を理由に学校を休むと、先生から定期的に「体調どうですか?」「いつくらいから登校できそうですか?」と電話があるかもしれません。
また、休み明けに体調を聞かれた場合、子どもにも嘘をつかせることになってしまうでしょう。
お休みの期間
連絡帳にはお休みの期間を具体的に書くようにしてください。
「数日間」といった曖昧な表現を使うと、学校側は具体的な予定を立てにくくなり、スケジュールの調整が困難になります。
そのため、「○月○日から○月○日までお休みさせていただきます」と具体的に始まりと終わりの日程をハッキリ書くことで、授業や宿題の調整がスムーズに行えます。
正確な情報を伝えることで、先生の負担が減り、お休みを受け入れてもらいやすくなるでしょう。
休み中の配布物や提出物について
休み中に配布や提出が予定されている学習プリントがある場合は、休み前に渡してもらうようお願いしてください。
学校を欠席すると、学習の遅れが発生することは避けられません。
クラスメイトがどのような学習を進めるのかを把握しておくことで、お休みする前やお休み中に家庭でフォローすることができます。
授業と同じ内容を家庭学習として進めておけば、休み明けに授業内容が分からないといった心配もなくなるでしょう。
休み明けの持ち物や時間割について
休み明けの持ち物や時間割を前もって確認しておくことも重要です。
例えば、休み明け初日に折り紙と空き箱が必要だったのに準備できなかった場合、子どもの活動に支障が出てしまいます。
忘れ物を気にする子どもにとっては大きなストレスになるでしょう。
持ち物以外にも、特別授業で服装が指定されている、テストがあるという場合もあります。
子どもがスムーズに学校生活に戻れるよう、休み明けに必要な物や予定をしっかり確認しておきましょう。
欠席している間の緊急連絡先
欠席中にトラブルが発生した場合、学校と連絡を取る必要が生じるかもしれません。
遠方へ出かけていて帰りの公共交通機関が止まった場合、学校と状況や登校再開の予定日について連絡を取り合うことになります。
急なトラブルに備えて、緊急連絡先として保護者の携帯番号を書いておきましょう。
可能であれば、同行する家族や友人の携帯番号、滞在先の名称と電話番号も記載しておくことで、連絡がつかない状況を避けることができます。
これらの配慮により、欠席中のトラブルを最小限に抑え、学校との良好な関係を保つことができるでしょう。
<例文>家の用事で学校を休む時の連絡帳の書き方を紹介
家の用事で学校を休む時の連絡帳の書き方をタイミング別に紹介していきます。
それぞれの例文は次のとおりです。
1回目:欠席の1~2週間前
まずはお休みする予定があることを簡潔に伝えましょう。
お世話になっております。
○月○日から○月○日まで、家の用事によりお休みいたします。
お手数をおかけしますが、休み中に配布や提出が予定されているプリントがありましたら、休み前にお渡しいただけますと助かります。
また、休み明けの持ち物や時間割に変更がある場合は、事前にお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2回目:欠席日の直前
欠席が近づいてきたら、再度確認の連絡をするのが親切です。
お世話になっております。
以前お伝えしましたが、○月○日から○月○日まで家の用事によりお休みいたします。
緊急連絡先は以下の通りです。
- 母の携帯番号:090-1234-5678
- 父の携帯番号:080-1111-2222
休み明けに必要な持ち物や時間割の変更がございましたらご教示いただけると幸いです。
引き続きご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
例外:急に欠席が決まった場合
欠席することが2~3日前に決まり、2回も連絡帳に書いている余裕がないということもあるでしょう。
急に欠席が決まった場合は、休むことが分かり次第、すぐに連絡帳で知らせてください。
例文は次のとおりです。
お世話になっております。
○月○日から○月○日まで家の用事によりお休みいたします。
急なご連絡でご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
お休み中に緊急のご用件がある場合は、以下にご連絡ください。
- 母の携帯番号:090-1234-5678
- 父の携帯番号:080-1111-2222
お手数をおかけしますが、休み中に配布・提出予定のプリントがあれば、休み前にお渡しいただけると助かります。
また、休み明けの持ち物や時間割に変更がある場合は、事前にお知らせいただけますと幸いです。
お手数をおかけして恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
理由を別の言い方にしたい…「家の用事」は言い換えられる?
「家の用事より、もっと丁寧な言い方はないか…」と気になる方もいるでしょう。
より丁寧な言葉に言い換えて、配慮や誠意の気持ちを伝えたいですよね。
家の用事の言い換え例には、以下のようなものがあります。
- 家事都合
- 家庭の事情
- 家族の都合
- 所用があるため
- 私用があるため
家事都合は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
身内の事情により休みをとる場合に使う言葉であり、法事や葬儀などの慶弔行事、子どもの学校行事への参加、家族で出かけるなど、広い意味で使うことができます。
言い換え例の中でも最も丁寧な言い方と言えるでしょう。
家の用事で学校を休むと理由を聞かれる?
連絡帳に「家の用事」と記載することで、理由を深く聞かれるのではと心配になる方も多いでしょう。
学校側は保護者の都合を尊重することが基本であるため、必要以上に理由を聞かれる可能性は低いと言えます。
しかし、休みが長期であり、子どもの安全や健康状態を確認する必要がある場合は、理由を聞かれることもあるかもしれません。
休みが長期になりやすく、理由を後から説明することが最も気まずいのが「家族旅行による欠席」です。
理由を聞かれてから答えるのは抵抗がある…という方は、あらかじめ旅行で休むと伝えておくと良いでしょう。
旅行で学校を休む時の連絡帳の書き方も別の記事で紹介しているため、参考にしてくださいね。
学校を旅行で休むことを認めている自治体があることも解説しているため、楽な気持ちで連絡帳を書くことができるようになりますよ。
家の用事で学校を休む時に気を付けることは? トラブル防止の対策を紹介
連絡帳を丁寧に書いても、周囲への配慮が不足してトラブルになることがあります。
思わぬトラブルに巻き込まれることを防ぐため、家の用事で学校を休ませる時は以下のことに注意してください。
- 勉強のフォローは家庭で行う
- 登校班への欠席連絡を忘れずに行う
- 理由の伝え方を子どもと相談しておく
欠席中の勉強の遅れは原則、家庭で対応します。
先生に昼休みや放課後に個別指導をお願いすることは避けましょう。
登校班がある場合は、休み期間を明確に伝えておくことが必要です。
全員が揃わないと出発できないというルールになっていることもあるため、連絡を忘れると他のメンバーに迷惑がかかる恐れがあります。
また、欠席理由の伝え方を子どもと合わせておくことも大切です。
保護者が「家の用事」と話しているのに、子どもが学校で「旅行に行った」と話してしまうと不都合が生じることもあります。
今後の関係を良好に保つためにも、欠席理由は子どもと一致させるように工夫しましょう。
<まとめ>家の用事で学校を休む時は、タイミングと内容に注意して連絡帳を書けばトラブルを回避できる
この記事では、家の用事で学校を休む時の連絡帳の書き方を紹介しました。
連絡帳の文章には、欠席期間や緊急連絡先など、先生が対応するために必要な情報を記載してください。
また、連絡帳を提出するタイミングが早すぎても遅すぎてもスムーズに対応できないため、欠席日の1~2週間前と、欠席直前の合計2回、先生に知らせてください。
必要事項が確実に先生に伝わっていることで、休み中に先生の負担を軽減できる上、休み明けに我が子が学校で困る事態を防ぐことができるでしょう。
トラブルを回避して学校と良好な関係を築きたい方は、ぜひ実践してみてください。